2026年7月17日

こんにちは。
今回も矯正に関するよくある質問です。
治療方針にもよりますが、矯正治療では歯を抜く必要がでてきます。歯を抜きたくないな、と思う方が多いのではないでしょうか。綺麗な仕上がりを求めるのであればなぜ歯を抜いた方が良いのか、お話できればと思います。
歯を抜く必要が多い症例は
そもそも全ての矯正治療の症例で歯を抜く必要があるわけではありません。
歯の並びがでこぼこであったり、出っ歯であったり、歯の並ぶ土台に対して歯のサイズが大きくスペースが足りない場合に、歯を抜く必要が出てくることが多いです。
スペースを作り出すには①歯列を広げる、②歯を少し削る、③奥歯を後ろに動かす、④歯を抜く、の4つの選択肢があります。そして①〜③にはそれぞれ限界量があります。
①歯列を広げてスペースを作る
歯列とは文字通り歯の並びのことです。歯は歯槽骨という骨の土台に植わっています。広げるにしても、そもそも土台の歯槽骨を超えてまでは歯は動きません。
土台を超えた歯の移動をおこなおうとすると、歯肉退縮(歯茎がさがってしまう)等の合併症が起こる可能性があるとされています。(引用:Complications and treatment errors involving periodontal tissues related to orthodontic therapy.)
②歯を削ってスペースを作る
歯を少しだけ削ることでスペースを生み出す方法もあります。
しかし削るにも限界があり、1本の歯に対して両側面で0.25mmとされています。(引用:Pattern of Maxillary and Mandibular Proximal Enamel Thickness at the Contact Area of the Permanent Dentition From First Molar to First Molar.)
③奥歯を後ろへ動かしてスペースを作る
奥歯を後ろへ移動して、前歯を綺麗に並べるスペースを作ることもあります。
しかし、日本人は欧米人に比べて顔の奥行きが短く、後ろへ動かすにも限界があることが多いです。(引用:Craniofacial Structure of Japanese and European-American Adults With Normal Occlusions and Well-Balanced Faces.)
歯を抜くことが目的ではない
以上の①〜③を選択できない場合に、綺麗に歯を並べて噛ませるために無理のない方法として抜歯を選択することとなります。
歯を抜くことが目的ではなく、他の方法も検討した結果で最善の方法をご提案させていただきます。
矯正治療が気になる方は、まずは矯正相談からどうぞ。お気軽に受付までお問い合わせください。